ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

2023年アルバム・ベスト10

本年もよろしくお願いします。年明け最初の投稿は2023年アルバム・ベスト10です。2023年にリリースされた新作を基本に選出しています。コロナ・パンデミックが明けて、様々な制限が無くなったことで、各バンドやアーティストの思いが一気に噴出した作品が多かったように思う。特にNo.1に選んだMV&EEは、これまで彼らを少しでも聴いたことのある方なら,「これはいったい何なんだ」と思うリスナーが居ても不思議でない。そのぐらいの衝撃度を持った作品に仕上げている。No.2のRichard Youngsについても、毎度様々な展開で攻めてくるが、予想外のアプローチに驚いてしまった。音楽的クオリティーも高く、Richard Youngsらしさも感じる1枚となっている。その他の作品も非常に素晴らしかったので、ベスト10を選出するにあたって、こんなに苦労するとは思わなかった。嬉しい限りですけどね。

 

No.1  MV&EE / Green Ark

実験的要素を取り入れてサイケ・フリーフォークを奏でてきたMV&EE。2022年にリリースされた6枚組アーカイブ・ライブ音源ボックスで吹っ切れたのでしょうか?本作は新たなる領域へと進化しています。

 

 

No.2  Richard Youngs / Modern Sorrow

アルバム毎に、毎回違った展開をしてくるRichard Youngs。本作の声に焦点を当てたアイディアとギターを使用せずにオルガン・ドローンとドラムマシンを中心としたぶっ飛んだ音楽センスに脱帽です。

 

 

No.3  Gong / Unending Ascending

Daevid Allen亡き後のGongの中で、一番70年代に近い内容となっている。ただし、決して過去の焼き増し的ではなく、今のバンドとして新たなる進化を遂げている。

 

 

No.4  75 Dollar Bill / Power Failures

ギタリストChe ChenとパーカッションニストRick Brownによるデュオユニット75 Dollar Bill。コロナ前の2020年にデジタル配信されていた音源がレコードとしてリリース。寄せ集め的な内容であるが、75 Dollar Billの魅力を凝縮した1枚。

 

 

No.5  Magic Tuber Stringband / Tarantism

Courtney Wernerのチェロ、フィドルとEvan Morganのギター、バンジョーによる男女デュオMagic Tuber Stringband。本作は一つのコンセプトに基づいた音楽セラピスト的な1枚。

 

 

No.6  43 Odes / HWN UN AMN

Steven R. Smith、Glenn Donaldson、Brian Lucasによるユニット43 Odes。彼らが目指した桃源郷への世界!

 

 

No.7  Kammerflimmer Kollektief / Schemen

3人から4人編成となったドイツのエクスペリメンタル・バンドKammerflimmer Kollektief。よりラディカルでエキセントリックに進化、熟成した感じです。

 

 

No.8  Arnold Dreyblatt、The Orchestra Of Excited Strings / Resolve

ニューヨーク出身のアヴァン・ギャルドな作曲家Arnold Dreyblattの10年振りの新作。しかもThe Orchestra Of Excited Strings名義です。これまでのアルバムの中で、よりロック的な魅力が満載!

 

 

No.9  La Tène / Ecorcha​、Taill​é​e

民族音楽をモチーフにミニマルなドローンミュージックを展開しているLa Tène。より一層スピリチュアルでドローン・エスノフォーク的な雰囲気が満載 !

 

 

No.10  Järnakollektivet / Järnakollektivet

未だ正体不明のJärnakollektivet。ディストリビューターを務めるDiscreet Musicがもっと情報を提供しても良いかいと思うけど・・