ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

2018.10.10 Yo La Tengo@TSUTAYA O-EAST

80年代中頃より活動しているアメリカのインディーズ・ロックバンドYo La Tengoを観てきました。今回のライブは2部構成で休憩やアンコールを入れて、トータル2時間50分となる長丁場の展開です。その中で、新作を始めとして、これまで彼らが築き上げてきた様々な要素を巧く纏め、飽きること無く観客を魅了し続けた素晴らしいライブであった。

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ライブは定刻19時にYou Are Hereでスタート。この曲は新作There's A Riot Going Onの冒頭の1曲目であり、インスト曲でありますが、まさに、このアルバムを象徴する曲であります。ミニマルでアンビエントの雰囲気を持っていて、実際のライブではキーボードで音を鳴らしていたJames McNewが、途中からドラムを叩いてGeorgia Hubleyとのツインドラムでの演奏。そこに絡むIra Kaplanのギターが美しく華麗に鳴り響く。そして、残響音が残る中、シュワ、シュワと歌い始めるForeverに入っていきます。Ira KaplanのギターとJames McNewのベースにGeorgia Hubleyがドラムを離れてキーボードで描く優しくメローな世界。この新作からの2曲で完璧にノック・アウトされてしまった私です。

 

前半戦は新作からの曲を中心に行われた。ギター、ベース、ドラムに拘らずに、楽器を持ち替えて3人それぞれの個性が活かされる展開であった。個人的にはこれで終わったとしても充分に納得出来る内容でしたが、まだ後半戦があったのでした。

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 15分の休憩を入れて後半戦に入る。後半の1曲目も新作からのアコースティックギターを駆使したアンビエントな曲Dream Dream Awayで始まる。夢見心地のちょっと不思議な世界。その後も新作の中で最もキャッチーな曲For You Tooなども絡めながらラウドな曲を中心としたインディーズ・ギターロックバンドとしての実力を遺憾なく発揮していきます。特に最後の2曲OhmとThe Story of Yo La Tangoは、彼らの持っているエネルギッシュな部分を全面に押し出していた。会場全体も一体となって盛り上がり後半戦を終える。思わず、Yo La Tengo最高!と大声を出してしまった。

 

興奮さめやらぬ中、アンコールで登場してきたYo La Tangoの3人は、リラックスした感じで観客のリクエストを聞いていた。それで演奏したのが、The Dream Syndicateのカヴァー曲Halloweenです。コアなところをついてくるね。私がその場に居たなら、YesのRoundaboutかな。次に演奏したのがTodd Rundgrenの I Saw The Lightで、これはシングルとしてもリリースされていたので定番中の定番です。この曲でやっと平常心に戻れた感じがした。最後はアルバムFakebookからのカントリーカヴァー曲Griseldaでした。

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2部構成のライブ、前半が静の世界で、後半が動の世界をイメージして行われました。新作「There's A Riot Going On」が、内面に訴えかける静のアルバムだけに、ライブでどのように展開されるか興味津々でした。映像やライティングといった仕掛けは、殆ど無くシンプルにサウンドそのものでの勝負です。演奏自体に様々な工夫を凝らして、何度も見せ場を作っていく彼らです。長丁場のライブにも関わらす、メリハリが小気味よく感じられ、最後までしっかりと楽しめたことは言うまでもありません。改めてYo La Tangoの凄さを感じ取ることの出来たライブでもありました。

 


 

2018年9月のディスカホリック

2018年9月のディスカホリックは10タイトルの購入実績でした。その内の5タイトルはL.A.F.M.S.(Los Angeles Free Music Society)関連であります。いつでもどこでも買えるものじゃないので見つけた時は即買いですね。L.A.F.M.S.は再び日本で盛り上がっています。9月11日に行われた、このトーク・イベントは行きたかったです。

今月はL.A.F.M.S.関連以外にも素晴らしいアルバムが有りました。 もっとゆっくりと音楽を楽しむ時間が欲しいです。

 

 

Airway / Live At Moca 購入先Art Into Life 購入価格2,020円

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Joe Potts率いる総勢16名のL.A.F.M.S.オールスターズ・ノイズ・オーケストラAirwayの2014年1月30日のライブ音源による新作。通常のライブ演奏に加えて、事前に提供された日本人アーティストJojo広重、冷泉淳、美川俊治ら9名の音源もTeam Airway Japanとして、その現場でミックスして流してしまったカオスしまくりのライブです。


 

Joseph Hammer / Dynasty Suites 購入先Art Into Life 購入価格2,236円

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L.A.F.M.S.のテープマニュピレーターとしてAirwayにも参加しているJoseph Hammerの入手困難となっていた2003年のソロ・アルバム。

http://a-i-l.ciao.jp/MELONEXPANDER002.mp3 


 

Joseph Hammer And Jason Crumer / Show Em The Door 購入先Art Into Life 購入価格2,128円

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Joseph Hammerとオークランドを拠点に活動するノイズアーティストJason Crumerとの2012年リリースのコラボレーション・アルバム。 


 

Joe & Joe / Joe & Joe 購入先Art Into Life 購入価格2,020円

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Joe PottsとJoseph HammerによるLAFMS系の最高デュオJoe & Joeの新作。 

 

 

Le Forte Four / Boris the SpiderーPriceless(CD + 7")  購入先Art Into Life 購入価格2,236円

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L.A.F.M.S.の中核バンドと言えばLe Forte Fourですね。JoeとRickのPotts兄弟、ChipとSusanの Chapman夫婦による2001年リリースのアルバム。CDにはRick PottsのユニットThe Patientsが1曲収録されており、7インチは1977年リリースのJoe Pottsの貴重な音源のリイシュー盤とのカップリングです。タイトルでもあるThe Whoの曲「Boris the Spider」をモチーフにハチャメチャなことを行っています。 

http://a-i-l.ciao.jp/CORTI28.mp3

 

 

Manuel Mota & David Grubbs / Lacrau(Vinyl)  購入先Art Into Life 購入価格2,992円

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David GrubbsポルトガルのギタリストManuel Motaのコラボレーション・アルバム。シンプルに鳴り響くエクスペリメンタルなギター音の世界。

 

 

The Rileys / Way Out Yonder 購入先Amazon.co.jp(importcds_com) 購入価格1,983円

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ミニマル・ミュージックの巨匠Terry Rileyと息子Gyan Rileyによるコラボレーションが、The Rileysとしてライブ・アルバムをリリースしました。ピアノ、ヴォイス、メロディカ、エレクトロニクスを駆使して恍惚の境地を築くTerry Rileyに対し、Gyan Rileyのインプロ・ギターが縦横無尽に掻き鳴らされ、壮大な雰囲気でオーディエンスに攻め込んでくる。昔のように実験的な感じは無いけども、Terry Rileyがいい感じで年を取っていることが実感出来る素晴らしいライブ盤。昨年、日本で行われたライブ音源も収録されています。

 

 

Catherine Christer Hennix / Selected Early Keyboard Works(2Vinyl) 購入先Merchbar 購入価格$44.57(5,165円)

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スウェーデン出身の女流ミニマル・ドローン作家Catherine Christer Hennixの70年代中頃のアーカイブ作品集。ハープシコードマリンバを駆使し、曲によっては中国の民族楽器Shengやエレクトロニクス絡み、より一層、瞑想の世界へと導いてくれます。マスタリングがStephan Mathieuと言うのも興味深い。

 

 

Roy Montgomery / Suffuse 購入先WOW HD 購入価格1,010円

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ニュージーランドのエクスペリメンタル・ギタリストRoy Montgomeryの新作。全6曲、個々にゲスト・ヴォーカルを起用してのアルバムです。参加ヴォーカリストはHaley Fohr、She Keeps BeesのJessica Larrabee、Katie Von Sleicher、Purple PilgrimsのClementine とValentine Nixon、Julianna Barwick、そして最後はRoy Montgomery復活の切っ掛けとなったスプリット・アルバムをリリースしたGrouper こと Liz Harrisであります。Roy Montgomeryの耽美でクールなギターサウンドを生かし切ったヴォーカル・アルバム、素晴らしいです。

 

 

The Ivytree / Unburdened Light(Vinyl) 購入先diskunion.net 購入価格3,132円

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様々なUSインディーズ・バンドで活動しているGlenn Donaldson(Mirza、Thuja、The Skygreen Leopards)のソロ・プロジェクトThe Ivytreeの未発表音源集が、セカンド・アルバムとしてリリース。儚く美しく鳴り響くアンビエント・フォークの世界。白昼夢の中、このまま微睡んでいたいと思わせる好盤です。

 

 

 

南米のワニの名をもじった怪しいバンド名Clan Caimanによる、架空の部族の奏でる音楽を空想し、あるはずの無い秘境に流れる音楽とは。

「Panorámico」(2007)と「Estrambótico」(2012)の2枚のソロ・アルバムでアルゼンチン音楽の新世代音響派のキーマンとして注目されてきたマルチ・インストゥルメンタリスト作家Emilio Haro。その彼が新たなるバンドClan Caiman(カイマン族)を結成してデビュー・アルバムをリリースしました。南米のワニの名をもじった怪しいバンド名による、架空の部族の奏でる音楽を空想し、あるはずの無い秘境に流れる音楽というコンセプトで作られています。このアルバムをリリースしたのが、何と日本のレーベルEM Recordsであります。

 

Clan Caiman(カイマン族)

 

Emilio Haroの奏でるカリンバを改造したカリンバフォンという自作楽器を中核に据え、ラップ・スティール、バリトン・ギターなどを駆使した5人編成のバンドです。エキゾチックでメローかつミニマルに鳴り響く幻想的な世界。静なる叙情性をもって心地よく鳴り響きます。これがワニ族による秘境に流れる音楽の正体でした。ポストロック的な音響感を醸し出しながら桃源郷へと導いてくれます。時間を忘れてエンドレスに聴き入ってしまう魅惑の1枚です。現在、Clan Caimanは色々とライブを行っています。日本にも来て欲しいですね。

 


 

 

Elephant Micahの新作「Genericana」、白昼夢、浜辺で微睡んでいたらいつの間にか海に流されてしまった?!!

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アメリカ・インディアナ出身のミュージシャン Joe O’Connellのソロ・プロジェクトElephant Micahの新作「Genericana」。フォークをベースにしながらも、アンビエント、ミニマル、エレクトロといったエクスペリメンタルな要素を取り込んだ不思議な世界。ギター、シンセザイザー、パーカッションなどで織りなすアンサンブルは、風景や物語を感じさせてくれます。そこにJoe O’Connellのストイックなヴォーカルが絶妙なバランスで絡んで行きます。個人的な感想として、白昼夢、浜辺で微睡んでいたらいつの間にか海に流されてしまったといった幻想的な想起をもさせる傑作です。

Elephant Micah / Genericana

このアルバムには全6曲が収録されています。オープニングナンバーSurf A(6:23)に始まって、Fire A(5:24)、Life A(1:27)、Life B(7:28)、Fire B(6:35)、ラストはSurf B(4:52)の構成で、30分ちょっとの少し短いアルバムです。波の音で始まって、波の音で終わっており、ひとつひとつの音が空間を意識させるように鳴り響いています。独自の世界観をもって、物語を築き上げようとしている素晴らしいアルバムです。

 

Joe O’Connellは民俗学者の肩書きも持っています。このことは彼の作り出す音楽に影響を与えているのは確かのようです。音楽活動については2000年代初め頃から自主制作やインディー・レーベルからアルバムをリリースしながらライブも行っています。私はこのアルバムでElephant Micahの存在を知ったのですが、もっと知名度が上がってもいいかなと思っています。今後の活動にも注目して行きたいです。

 

 

2018年8月のディスカホリック

8月のディスカホリックは8タイトルの購入実績でした。すべて、今年リリースされた新作ばかりです。どれも素晴らしいアルバムなので、年末の私的年間ベストを選ぶときに悩みそうです。

 

Dirty Projectors / Lamp Lit Prose 購入先Amazon.co.jp 購入価格2,064円

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昨年リリースされたセルフタイトルのアルバムで内省的なことをすべて吐きだしたので、吹っ切れたのでしょう。この新作では本来の奇天烈サウンドで未来に向かおうとしている意欲作。そのことはフジロック2018のライブにも表れており、フジロック2018のベストアクトに選びました。 

 

 

Stephen Malkmus And The Jicks / Sparkle Hard 購入先Amazon.co.jp (TunesOnline)   購入価格1,466円 

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PavementStephen Malkmus率いるStephen Malkmus And The Jicksの4年振りの6枚目のアルバム。基本的なことは何も変っていないが、若々しくフレッシュに聞こえる。もはや、Pavement復活ということが必要のないことを悟らしてくれる傑作!


 

Bellini / Before The Day Has Gone 購入先Amazon.co.jp (importcds_com) 購入価格1,676円

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イタリアのシチリア出身でアメリカを拠点に活動しているポスト・パンクバンド Bellini。2002年から活動していて4作目となる本作が10年振りの新作アルバムとのことです。アルバム制作にSteve Albiniが関わっているのですが、その影響が反映された素晴らしいアルバムです。 

 

 

Sea And Cake / Any Day 購入先Amazon.co.jp (フルフィルメント エクスプレス) 購入価格1,566円

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6年振りの新作で3人組となっての初リリース。Sam Prekopのヴォーカルをよりメインにしたアルバムで、シンプルながらも、これがSea And Cakeの持ち味であることを再確認した好盤。

 

 

Clan Caiman / Clan Caiman 購入先Amazon.co.jp 購入価格2,142円

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アルゼンチンのマルチ・インストゥルメンタリスト作家Emilio HaroのバンドClan Caimán。様々な音楽活動を行っており、自身のバンドで活動するのは、今回が初めてのようです。そのアルバムをリリースするのが、何と日本のレーベルEM Recordsです。ポストロック的な佇まいでミニマルやアンビエントの要素も採り入れたエキゾチックなトライバル音楽。聴けば聴くほどに和んでいくちょっと不思議な世界です。

 

 

Elephant Micah / Genericana 購入先Amazon.co.jp (RAREWAVES-JP) 購入価格1,923円

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Joseph O'Connellによるソロ・プロジェクト Elephant Micah。フォークをベースにしながらも、アンビエント、エレクトロといったエクスペリメンタルな要素を取り込んだ不思議な世界。白昼夢の中で微睡んでいたらいつの間にか海に流されてしまったといった幻想的な想起をもさせる傑作です。 

 

 

Made To Break / Trebuchet 購入先WOW HD 購入価格1,765円

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数多くのプロジェクトで活躍するサックス、リード楽器奏者Ken Vandermarkを中心としたフリージャズ・バンドMade To Break。この新作ではShellacのBob Westonが録音、ミックス、マスタリングを行っています。まさに「ハードコア・パンクに対するフリージャズからの回答」といった言葉がピッタリのサウンドになっています。

 

 

God Is An Astronaut / Epitaph 購入先Amazon.co.jp (importcds_com) 購入価格1,586円

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アイルランドポスト・ロックバンドGod Is An Astronautの8枚目となる新作。メンバーであるKinsella兄弟の親戚の子供さんが亡くなったことに対するレクイエム・アルバムで、ジャケット・アートワークにも表れています。これまで以上に、よりダーク・ヘビィーでメランコリックに宙を舞うサウンドは圧巻です。彼らの思いがヒシヒシと伝わってくる最高傑作です。

 

 

フジロックフェスティバル2018、7月29日(日)観戦報告

フジロックフェスティバル、3日目、最終日です。昨日の大雨、強風の影響が本日も続いています。ホワイト・ステージのトリであるChvrchesを観るため、体力温存で遅めのスタートです。温泉宿でバランスのよい朝食をゆっくりと食べた。何か普通に食事を取るのが新鮮に感じられた。苗場の会場には11時近くに到着しました。

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今日は午前中に友人YSさんと会う約束をしていた。今年の春、たまたまFacebookで私のことを見つけて繫がったのです。20年振りに会うことになります。YSさんは大阪に長く住んでいて、今年の春に仕事の関係で出身地である新潟県に戻って来たのとのこと。地元だしフジロックには1度参加したいと思っていたようです。私と同じように若い頃は音楽関係の仕事をしていたかな?共通の知り合いもいるのでお会い出来て良かったです。フジロックの今年のキーワードでもある「60代からのフジロック初参加」を実践した人です。来年も参加したいと言ってくれました。嬉しいですね!!

 

この後も、人的交流編です。Facebookフジロック関連の音楽グループの拠点に行ってきました。ここにはワインやおつまみがたくさんあって飲み食べ放題です。ここを仕切っているJTさんとは昨年挨拶程度しか出来ませんでしたけど、今年はOdeszaのライブが素晴らしかったことで盛り上がりました。強面を強調しようと躍起になっている彼ですが、実は気さくな人なのです。前夜祭で参加で参加出来なかった馬のかぶり物企画も、ここにいたメンバーの皆さんと馬のかぶり物をして写真を撮って貰いました。もの凄く楽しかったです。ライブを観て回ることだけが、フジの楽しみ方じゃないことを改めて再確認しました。

 

Kacey Musgraves@White Stage

テキサス州ゴールデン出身でナッシュビルを拠点に活動するシンガー・ソングライターKacey Musgravesを観る。元々はカントリー・シンガーだったが、最近になって様々な要素を採り入れてポップに飛躍しようとしているらしい。歌が巧いので安心して聴いていられる。最初は雨が降っていたが、彼女の露出度の高い衣装のおかげで雨もどっかに吹っ飛んでしまった感じ。最後は舞妓さんまで出てきての展開にノンビリと楽しませて頂きました。

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Unfairground

フジロック苗場開催20周年を記念し、今年のみ「アンフェアグランド」なるエリアが旧オレンジ・コートに登場する。UKのメガフェスティバル、グラストンベリーで行われているイベントですが、今年はこのフェスが休止するためフジロックに来て貰ったようです。何だかよく分からないので、まずは行ってみることにした。様々なオブジェが有るのですが、アトラクション的なものは何も行われいませんでした.。行く時間によって様々な催しものがあったのかな? 

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Super Chilled Family Mash Up@Unfairground Bar

Unfairgroundには二つのステージがあって、唯一 Unfairground BarでSuper Chilled Family Mash UpによるDJイベントが行われていた。特に感想はないけど、もっと色々と情報が欲しかったですね。

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来年、このエリアはどうするんでしょうね。オレンジ・コート復活の声も多いけど、音響が被ることや雨が降った時のぬかるみ状態など有るしね。ただ、屋根付きのフード・コートは、大人気で満席状態。新潟あさごはんでけんちん汁を頂きました。

 

Upendra & Friends@木道亭

ネパールの民族ジャム バンドUpendra & Friends。もう4年連続で観ています。やはり木道亭が、彼らの雰囲気を伝える1番のステージだと思いますね。最終日、夕方近くのあの時間帯に疲れが出てくるので、本当に癒やされますね。フジロックに捧げた新曲も披露してくれました。来年もまたフジへ来て欲しいです。 

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Hothouse Flowers@Field Of Heaven

Hothouse Flowersが活動していたとはフジに出演するまで知らなかった。しかも、14年振りの新作までリリースしていたとはね。この新作、セルフ・リリースで日本が世界に先駆けてリリースしたようです。新作からも2曲演奏していました。Liam Ó Maonlaíのヴォーカルを中心として完璧なまでに一体感を持った演奏は、心の中に染み入ってくる。思わずウルっと来てしまった素晴らしいライブでした。 

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フィールド・オブ・ヘブンの東山食堂で豚角煮丼を食べて少しノンビリ。次はレッド・マーキーでのDirty Projectorsです。途中のグリーン・ステージで行われているBob Dylanが大混雑していてチラ見ぐらい出来るかなと思っていたら、スンナリと通り過ぎてしまった。

 

Dirty Projectors@Red Marquee

Dirty Projectorsの完全復活ライブです。昨年のセルフタイトルのアルバムがR&B色を打ち出してどんなライブをやるのかちょっと不安な部分もありました。いざ、ライブが始まると彼らの持ち味である奇天烈サウンド炸裂で嬉しかったです。女性コーラス隊のパフォーマンスは最高に決まっていて素晴らしかったです。まさか、Björk とのコラボレーション曲、Beautiful motherが聴けるとはね。当時のコーラス隊のメンバーは誰もいないけど、それを演じたことも驚きでした。

フジロック2018年ベストアクトはDirty Projectorsで決定です。 

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Chvrches@White Stage

フジロック2018のラストはChvrchesです。これを観ずに帰る訳には如何でしょう!と言いつつ体力的にはもう限界です。ホワイト・ステージのPA前には行けず、後ろの方で観ていました。それでも超満員です。ヴォーカルのLauren Mayberryはキュートで可愛いだけじゃなく、余裕を持ってステージを仕切っていく貫禄をも感じさせ素晴らしかったです。しかしながら、3日間の疲れが一気に出てしまい最後まで観ることが出来ずに、23時半ぐらい退散しました。宿に着いたのは午前1時を過ぎていました。

 

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3日間の観戦報告を書くのに1が月近く掛かってしまいました。フジロスに悩まされて8月は何も手に付かなかったのが現状です。来年のフジロックの日程も公表されましたので、来年に向けて頑張るしかないですね。今年お会い出来た人、お会い出来なかった人も来年もフジロックに行きましょう!!!

 

 

フジロックフェスティバル2018、7月28日(土)観戦報告

フジロック2日目です。越後湯沢駅近くの温泉宿11階から見える風景です。この時点では、まだ、台風の影響もなく晴れています。宿については、過去に苗場プリンスにも泊まったこともあり、安い民宿に泊まったこともあります。年を取ると寝るだけの宿ではなく、のんびりとゆっくり出来る温泉宿が良いのです。そうなると越後湯沢駅周辺になるのかな。一緒にフジに参加している友も同じ考えと言うのも大きいです。新幹線を利用しているので帰る時には便利ですしね。ただ、会場の苗場まで毎度のシャトルバス通勤です。キャンプについては、行う切っ掛けを見いだせずに17年も経ってしまいました。今からだとちょっと厳しいですね。

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Lewis Capaldi@Red Marquee 

スコットランド出身の21歳のシンガーソングライターLewis Capaldi。昨年12インチシングルでデビューしたばかり新人です。骨太の力強いヴォーカルで魅了してくれるだろうと思っていたが、予想を遙かに超える素晴らしい歌声でレッドマーキーを包み込んでくれた。シャイでお茶目な若造であるが、今後どのように成長していくか楽しみな存在です。早くアルバムが聴きたいですね。そして、フジに戻って来て欲しい!

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Esne Beltza@White Stage

スペインとフランスの両国にまたがったバスク地方出身のバンドEsne Beltza。独立紛争など政治的にきな臭い話がある中での、Esne Beltzaの奏でる音楽は自由でハッピーなのであります。ラテン音楽をベースに様々な要素をミクスチャーさせて攻め込んでくる。「しゃがんで、しゃがんで」としゃがませて一気にジャンプアップさせるなど、観客の乗せ方も巧い。必要以上に体力を消耗させられるから困る!と思いつつ、フェスにはこうした賑やかしバンドが必要不可欠であることを再確認した。

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Johnny Marr@Green Stage

私に取っての80年代は、音楽リスナー人生暗黒時代だった。The Smithsに関しても何の思入れも無いのですが、取り敢えずJohnny Marrを観る。グリーン・ステージのモッシュ・エリアで観ました。これが以外に素晴らしかった。もちろん、The Smithsの曲も何曲か演奏していました。これを切っ掛けにThe Smithsを聴く気になるかと言うとそうでも無い。80年代を代表する偉大なるバンドだけど、スルーして置くのが身の為かと思っている(笑)。まあ、Johnny Marrが参加していたElectronicやThe Cribsは聴いていたけどね。

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友人TさんとAshを一緒に観るためにホワイト・ステージに向かう。Tさんとは10年前、私が仙台に住んでいた時の友人です。DJのイベントに参加した時に知り合ったのです。フジは1回目から参加している強者ですが、気さくなかたでインディーズ・ロック好きです。毎回、何かしらのバンドを一緒に観ています。今回もお会い出来た良かったです。

 

Ash@White Stage

フジに何回か出演しているけど、今回初めて観ます。それほど熱心なリスナーじゃないけど、大方の曲は知っていたので凄く楽しむことが出来た。90年代の時はガキンチョ・バンドのくせに・・・と言っていた私ですが、未だにその青臭さが感じられることに嬉しくなりました。凝った仕掛けは何も無いけど、分かりやすいメロディーとこの3人である限りAshはまだまだ安泰だと思った。 

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ちょっと休憩です。フジは草村の様々なところに、こんな物が設置されています。 

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D.A.N.@Red Marquee

日本にもこんなバンドが居たのですね。レッド・マーキー後ろの木陰でのんびりと聴いていました。メローでミニマルに鳴り響く陶酔の世界。もっと前の方で観れば良かったかな?海外で活動が多くなるのも納得です。

 

フジでの食べ処「越後もちぶた」もお勧めです。串焼きともちぶた丼の両方を頂きました。毎度のことながら美味しいです。

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MGMT@Red Marquee 

雨宿り的に予定を変更してレッド・マーキーでMGMTを観ることにした。雨が降り出すと屋根付きのレッド・マーキーは大混雑。何とかPAの前へ行くことが出来た。アルバムはファースト(2007年)とセカンド(2009年)を持っているが、それ以降は殆ど聴いていない。MGMTについては、2人組でちょっと捻くれたポップ・サウンドを奏でるしかイメージとして思いつかないのであります。なので5人編成のバンドで出てきたことに驚いた。しかも、バンドとしての一体感も感じられ、映像も含めた捻くれ感も心に鳴り響く。観ることが出来て良かったバンドです。 

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雨も風も激しくなって来たので、本日もグリーン・ステージのヘッドライナーKendrick Lamarを少し観て早々に宿に戻ったのであります。友とは別行動で、飲み疲れて先に帰ったとのことです。まだ、あと1日ありますね。