ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

Sunburned Hand Of The Man三昧

Tickets for Sunburned Hand Of The Man | TicketWeb - Cluny 2 in Newcastle  upon Tyne, GB

ボストンを拠点にして1997年からJohn Moloneyを中心に様々なメンバーが流動的に集まってライブ活動を行なっているバンドSunburned Hand Of The Man。彼らのアルバムを9月1作、10月3作、11月3作、12月2作と、毎月買い続けて9タイトル。これは纏めて取り上げるしかありません。そんなことで、本日はSunburned Hand Of The Man三昧です。

 

彼らはこれまでに90タイトルの以上のアルバムをリリースしています。その多くが自主レーベルManhandからのライブ音源を中心としたCDRとカセットです。無地のCDRやメーカーのロゴがそのままのCDRに音源を焼いて、茶色の紙ジャケに絵柄はシールにして貼り付けてあるだけのチープで手作り感満載のCDRです。もしかすると、中心メンバーのJohn Moloneyが1人でやっているのかな?その為、少量しか生産出来ず、見つけたら即購入しないと販売終了になってしまいます。

 

販売ルートはSunburned Hand Of The Man Bandcampが中心で、支払い先もJohn Moloneyになっています。12月の2作をBandcampで購入した時には、John Moloneyからこんなメッセージも頂きました。“Thanks Hiroshi! We really appreciate your support and hope all is well where you are. I wish I could hand-deliver this to you. I'ld love to visit Japan again someday. best, John” 嬉しいです。

 

Sunburned Hand of the Man / Headdress(CDR)

2003年作のライブ音源集。2019年にCDRでリイシューされました。当時、フリー・フォーク・ムーブメントの先駆者として脚光を浴びていたが、彼らはそんなことは関係無いと否定していたことを思い出す。アブストラクトで不穏に鳴り響いています。

 

Sunburned Hand Of The Man / Fire Escape(CDR)

2007年作。Smalltown SupersoundからのCDを持っているけど、何処にあるのか分らないので自主レーベルManhandのCDR盤を購入。Four Tetをプロデューサーに起用して、 Michael Flower、Bridget Haydenらも参加しています。個人的には彼らの代表作だと思う。

  

Sunburned Hand Of The Man / Silence Of Color(CDR)

2009年作。精神病者のハウスパーティーでの録音音源。ノイズ、フリージャズ、アンビエントなど様々な要素をコーラジュ。こんな演奏を目の前でやられたら病もぶっ飛んでしまいそうです。

  

Sunburned Hand of the Man / Get Wet With The Animal(CDR)

2018年作。雄叫びヴォーカルを絡めてラフな感じでオルタネイティブに纏め上げています。今年リリースされた「Headless」とは対極な方向です。「Headless」の方が少し先に録音されています。その反動が表れているのかな? 

  

Sunburned Hand of the Man / Clowns In Jail(CDR)

 

2018年作。2017年と2018年のライブ音源。

  

Sunburned Hand of the Man / Live Burn 4: The Hideout、Chicago、04​.​11​.​2019(Cassette)

2019年作。シカゴでのライブ音源。 位置の悪い状態でのズーム録音と書かれています。彼らの場合、ライブの良い悪い関係なく一つの記録としてリリースしています。その姿勢に凄さを感じます。

 

Sunburned Hand of the Man / The Mylar Tantrum Part II(CDR)

2020年作。1968年の映画「Invasionof Thunderbolt Pagoda」の2006年DVD化の為に制作されたサウンドトラックの代替え曲の2作目。 Sunburned Hand of the Manのこれまでに無い別の魅力を再確認出来ます。尚、オリジナル・サウンドトラックはAngus MacLiseとのことです。

 

Sunburned Hand Of The Man / Covered in Mud(Cassette)

2020年作。当初はデジタルのみでVinylがThree Lobed Recordingsからリリースされる予定であったが、最初にカセットがStoned To Deathよりリリースされ、その後CDRがBandcampでアップされるようになった。2曲目にBob Dylanの Like a Rolling Stoneのカヴァー曲が収録されているが、言われても殆ど分らない有様。カオス満載の1枚です。

 

Sunburned Hand of the Man / Live Burn 3: Les Instants Chavires、Paris, France 2004(CDR)

2020年作。メンバーのMichael Josef Kによって発掘された2004年パリのライブ音源。

 

追伸:この記事を書いている時に、Sunburned Hand Of The Man Bandcampの音源を確認していたら、新たなCDRがアップされていました。残りが1とか2のものもあったので即購入です。結局4アイテムも注文しました。届くのは、様々な状況があるから、来年でしょうね。楽しみです!

  

Sunburned Hand Of The Manについては、少し前にも取り上げています。

 

  

2020年11月のディスカホリック

11月のディスカホリックは15タイトルの購入実績でした。仕事柄、不要不急の外出自粛令が出ていることもあって、最近購入量が少し増えています。その分、これと思えるアルバムに多く出会えている気がします。2020年間ベスト10は悩みそうです。あと、今月はブログ・アクセス数も単月で過去最高を記録しました。拙い文章に付き合ってくれる皆さんに感謝です。

 

Leonore Boulanger / Feigen Feigen(CD) 購入先Record Shop Reconquista 購入価格2,662円

Leonore Boulangerの2016年リリースの3作目。今月Leonore Boulangerの4作目「Practice Chanter」を記事として取り上げました。 この3作目辺りから、曲作りにも参加して徐々に不思議度がアップしています。

 

 

Ulaan Janthina / Ulaan Janthina-Part II(Cassette) 購入先Worstward Recordings Bandcamp 購入価格$24.00(2,594円)

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Steven R. Smithの新なるユニットUlaan Janthina。PartⅠと合わせて、前回の記事で取り上げました。

 

 

先月に引き続き今月もSunburned Hand of the ManのBandcampで購入した3作品。実は来月も2作品届く予定です。

Sunburned Hand of the Man / Get Wet With The Animal(CDR) 購入先Sunburned Hand of the Man Bandcamp 購入価格$11.33(1,234円)

 

2018年リリースのCDR。 

 

Sunburned Hand of the Man / Live Burn 3: Les Instants Chavires, Paris, France 2004(CDR)購入先Sunburned Hand of the Man Bandcamp 購入価格$15.33(1,669円)

2020年リリースリリースされた2004年パリのライブ音源CDR。

 

Sunburned Hand of the Man / Clowns In Jail(CDR) 購入先Sunburned Hand of the Man Bandcamp 購入価格$11.33(1,234円)

2018年リリースの2017年と2018年のライブ音源。 

 

 

Maarja Nuut & Sun Araw / Fantasias For Violin And Guitar(Vinyl) 購入先Newtone records 購入価格4,860円

 

Sun Arawの新作は、エストニアのバイオリン奏者 Maarja Nuutとのコラボレーション・アルバムです。ニューエイジ・ミュージック必聴の1枚です。

 

 

Magik Markers / 2020(CD) 購入先Amazon.co.jp(ZOverstocksJPN) 購入価格1,882円

Magik Markersの7年振りの新作。全体に統一感なくヘッポコな感じですが、これが彼らの特徴であり魅力です。


 

 

オーストリアのSwantje MusaとUlrich Roisによる男女デュオSky Burrow Talesの2作品。

Sky Burrow Tales / Under A Canopy Of Fractal Sunlight(Cassette) 購入先Canopy Weekends Bandcamp 購入価格€10.70(1,366円)

 

ドイツのレーベルCanopy Weekendsよりリリースされた2020年の2作目。

 

Sky Burrow Tales / Lather, Rinse, Repeat(Cassette) 購入先Feathered Coyote Records Bandcamp 購入価格€14.00(1,788円)

 

Ulrich Roisが運営しているレーベルFeathered Coyote Recordsからの2020年デビュー作。

 

 

Zement / Unter Palmen(Cassette) 購入先Feathered Coyote Records Bandcamp 購入価格€14.00(1,788円)

 

ドイツの2人組Christian Büdel、Philipp HagerによるZementの2020年リリースの4作目。新世代のネオ・クラウトロックと呼んでもいいでしょうね。

 

 

The Left Outsides / Are You Sure I Was There?(CDR) 購入先The Left Outsides Bandcamp 購入価格£12.00(1,705円)

 

イギリスの Alison Cotton、Mark Nicholasによる男女デュオ The Left Outsidesの6作目となる新作。

 

 

Alison Cotton / Only Darkness Now(CDR) 購入先The Left Outsides Bandcamp 購入価格£12.00(1,705円)

 

The Left Outsidesのメンバーでヴィオラ奏者でもあるAlison Cottonのソロ・アルバム。

 

  

Airway、Hijokaidan / The Lowest Form of Music(2CD) 購入先Art Into Life 購入価格2,567円

Airwayと非常階段の2010年のLAFMSフェスでの個別ライブ音源のカップリング。ボートラを収録収録して2CDでのリイシュー! 

 
  

Svitlana Nianio / Kytytsi(CD) 購入先購入先Art Into Life 購入価格2,677円

 

ウクライナを拠点に活動しているシンガーソングライターSvitlana Nianioの2018年にリイシューされた1999年リリースのアルバム。

 

 

Memory Drawings / A Few Scattered Hours(2CD) 購入先Amazon.co.jp(ZOverstocksJPN) 購入価格2,085円

イギリスのMemory Drawingsの5作目となる新作 。

 

 

 

弧高のギタリストからマルチ・インストゥルメンタル奏者への変化を目指したSteven R. Smithの新なるユニットUlaan Janthina

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ロサンゼルスを拠点に活動している孤高のギタリストSteven R. Smithの新なるユニットUlaan Janthina。彼は本人名義の他、様々な変名ユニットで活動を行っています。Hala Strana、Ulaan Khol、 Ulaan Markhor、Ulaan Passerine、これらのユニットで、東欧の民族音楽、ギター・ノイズ、ドローン・アンビエントなど、その何れもがギターを中心にサウンド構築してきました。このUlaan Janthinaでは、シンセサイザー、オルガン、ハーモニウム、フィールド・レコーディングスなど駆使して、彼の自宅にあるWorstward Studiosで1人で作り上げています。名前のJanthinaは独自の生態系で生き延びている海のカタツムリにちなんで名付けたようです。

 

サウンドの方は、これまで彼の築き上げてきた音楽の集大成といった感じです。それを一度解体して、違う手法でアプローチしています。通常のエレキ・ギターを使用していません。まさに、弧高のギタリストからマルチ・インストゥルメンタル奏者への変化を目指した意欲作です。今回、Ulaan Janthinaとしてカセット音源が2作品リリースされている。Part Ⅰが今年8月に、PartⅡが今月リリースされたばかりです。ふたつでひとつのUlaan Janthina世界観を表しています。ギタリストとしてSteven R. Smithを90年代のサイケデリック・バンドMirza、2000年代のエクスペリメンタル・バンドThujaとフォローしてきた私に取っては、非常に考え深い1枚なのであります。

 

Ulaan Janthinaとしてカセットテープに対するSteven R. Smithの思いが、そのパッケージからも伝わってくる作品だと思う。PartⅠには貝殻が入っており、PartⅡには木片と鍵が入っています。カセットテープが見直しされている中で、こうした発想で音楽に取り組んでいる彼を今後も応援して行きたいと思う。

 

Ulaan Janthina(Part Ⅰ)
画像 

Recorded at Worstward Studios, Sept-Nov, 2019
Music by Steven R. Smith

Instruments: Moog Matriarch, Korg Minilogue, Casio SK-1, field recordings, tapes, piano, organ, harmonium, gourd guitar, brush guitar, flute samples.

 

Ulaan Janthina(Part Ⅱ) 画像

Recorded at Worstward Studios, Mar-July, 2020
Music by Steven R. Smith

Instruments: Moog Matriarch, Korg Minilogue, Casio SK-1, piano, organ, harmonium, electric piano, springs, baritone psaltery, spike cello, brush guitar, gourd guitar, field recordings, flute samples. 

 

 

 

 

Steven R. Smithのカセットテープに対する思いは、Ulaan Janthinaだけではありません。昨年リリースされたUlaan Khol名義のアルバム「Collapsing Hymns」では木箱を使っています。  

Ulaan Khol / Collapsing Hymns 

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Recorded at Worstward Studios, Los Angeles, Oct. 2018 - Jan. 2019.
Basic tracks recorded to Tascam 2-track reel-to-reel, then transferred to Logic for overdubs and editing.

Music by Steven R. Smith
Instruments: electric guitar, analog synth, bass, electric piano, organ, piano, drums.

 

 

過去には、こんな記事も書いています。 

 

 

Suzanne Langilleのヴォーカルに絡むNeel Murgaiのパーカッション、喉歌ヴォイスがスピリチュアルに鳴り響くエクスペリメンタル・ブルース!

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 Photo by Mari Tanaka

NYの孤高ギタリストLoren Connorsのパートナーとして知られる女性ヴォーカリストSuzanne Langille。80年代後半よりLoren Connorsと共に活動を行っています。一方、Neel Murgaiはラーガ音楽に影響を受けてBrooklyn Raga Massiveという音楽集団を結成したマルチ・インストゥルメンタル奏者です。90年代後半には、Loren ConnorsとSuzanne LangilleのバンドHaunted Houseにも参加していました。今回、2人の10年振りとなるコラボレーション・アルバム「Come When The Raven Calls」がリリースされました。

 

Suzanne Langille & Neel Murgai / Come When The Raven Calls

Come When The Raven Calls | Suzanne Langille & Neel Murgai | Suzanne  Langille

本作はSuzanne Langilleの妹でブルース歌手でもあった故Laurette Langilleの曲も1曲歌っています。レクイエムといった雰囲気を醸し出しながら、Suzanne Langilleの恍惚とした悲しみと怒りを歌に託している。これまでに無く歌と真摯に向き合っている気がする。ブルースのスピリットを巧く取り込んで、後半は生き残るためへと導いています。ラスト9曲目「If You Can Wake」は40秒ほどのヴォーカルのみの曲です。この曲の最後をDawn Is Coming Soonと締めくくっています。歌詞を収録しているのも、そこが重要だと思ったのでしょうね。

 

Suzanne Langilleのヴォーカルに絡むバック演奏は、Neel Murgaiの民族打楽器ペルシャ・ダフを中心としたトランシーなパーカッション、喉歌ヴォイスのみです。この必要最小限の音によるプリミティヴなアプローチが、スピリチュアルに鳴り響くエクスペリメンタル・ブルース!といった感じで、Suzanne Langilleのメッセージがより強固に伝わってきます。Neel Murgaiの音楽的センスも感じられる素晴らしい1枚です。

 


 

 

Leonore Boulangerのおもちゃ箱をひっくり返したような不思議な世界

Léonore Boulanger | ディスコグラフィー | Discogs

舞台音楽、実験音楽ペルシャ音楽などを学んでいたフランスの女性シンガーLeonore Boulanger。彼女の2019年にフランスの先鋭的なサウンドを奏でるレーベルLe Sauleからリリースされた4作目「Practice Chanter」をピックアップします。

 

Leonore Boulanger / Practice Chanter

「聖歌の練習」と題された本作は、民族音楽や現代音楽、シャンソンなどをミックスしてエクスペリメンタルに鳴り響くアヴァン・ポップ。ギター、トイピアノ、サックス、ハルモニウム、パラフォン、ンゴニ、マウスハープといった多彩な楽器なども駆使し、擬声語や日本語までも持ち出してきています。これらの要素をカット&ペーストして、モザイクアート的なサウンドの組み立てと壊しを交互に行いながら心に染みこんでくる傑作。まさに、おもちゃ箱をひっくり返したような不思議な世界。変幻自在のヴォーカルとサウンドに魅了されています。遊び心がいっぱいの素晴らしいアルバムです。

 

このサウンドを支えているのが、Jean-Daniel Botta、Laurent Sérièsの2人であります。この2人に加えてレーベルメイトであるBégayerのLoup Ubertoなどのゲストが参加しています。特にJean-Daniel Bottaはデビュー時からの付き合いで、ファースト、セカンドは彼の作曲した曲をLeonore Boulangeが歌うことから始まっています。前作あたりから曲作りにも参加しているようです。これまでのフォーキーな雰囲気でヴォーカルを聴かせるのも素晴らしいです。ただ、彼女が積極的に曲作りに参加して自由な発想から生み出された「Practice Chanter」の方がより刺激的に感じてしまった。

 

 

 

2020年10月のディスカホリック

フィジカルメディアに拘って音楽はスピーカーから聴けよ!と言っている私は、完全に時代遅れなのでしょう(笑)。ただ、近年のレコードやカセットの復活のように、手間暇掛けて音楽を聴く方々も多くいますから、一回りしたら元に戻るかも知れませんね。ただ、MDの復活はないと思うが。

一応、5年前にガラ携からi Phoneに換えたけど、これも結構遅かった。その時はスマホに色々とリッピングしたけど、今は殆どやっていない。イヤホンで音楽を聴くことに馴染めなかったことが大きい。DLオンリーの音源はPCにリッピングしてCDRに落としている。こんな古典的な奴もいるのですよ。リンクした記事にも書いているように、今の子供たちの、さらにまた子供たちの、さらにまた子供たち……いったいどんなふうに音楽を聞いているんでしょうね。自分は変れないでしょうけど。

 

2020年10月のディスカホリックは15タイトルの購入実績でした。エッセンシャルワーカーとして働く身としては、休日でも何処にも出掛ける気になれず、色々と買ってしまうのです。今月は国内での注文が多いが、海外の注文は場所によるけど、届くまで再び1ヶ月以上掛かる状況になっている。

 

Alexandre Bazin / Oceans、Dream-Land(Cassette) 購入先Amazon.co.jp 購入価格1,976円

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今月の記事で取り上げました。 


 

Ulaan Passerine / Crow、Olive(7inch Vinyl) 購入先Samaritan Press 購入価格$45.00(4,994円)

 Ulaan Passerine : Crow / Olive - Samaritan Press 

Steven R. Smithの変名ユニットUlaan Passerineの新作7インチ。アート・デザイナーDavid V. D'Andreaとのコラボレーションです。David V. D'Andreaのサイトより購入。本人のメッセージ・カード2枚も入っていました。Steven R. SmithのBandcampでのアップは、まだなので早くアップして欲しい!


 

Suzanne Langille & Neel Murgai / Come When The Raven Calls(Vinyl) 購入先ディスクユニオン・オンライン 購入価格2,970円

Loren Connorsのパートナーとして知られる女性ヴォーカリストSuzanne Langilleとラーガ音楽に影響を受けて活動しているマルチ奏者Neel Murgaiによる10年振りのコラボレーションアルバム。Suzanne Langilleのヴォーカルに絡むNeel Murgaiの喉歌ヴォイス、パーカッションがスピリチュアルに鳴り響くエクスペリメンタル・ブルース!

  

 

Roy Montgomery、Emma Johnston / After Nietzsche(Vinyl) 購入先Amazon.co.jp 購入価格1,486円

ニュージランドの伝説的ギタリストRoy Montgomeryとこれまでも彼のアルバムにゲスト参加していたヴォーカリストEmma Johnstonによる2019年リリースのコラボレーション・アルバム。幻想的なギター・サウンドに絡むウイスパー・ヴォーカルが華麗に鳴り響く。 

 

 

Jana Irmert / Flood(Cassette) 購入先購入先Amazon.co.jp 購入価格1,976円

Jana Irmert - Flood - Cassette – Imprec

ベルリンのエレクトロアコースティック・アーティストJana Irmertの2018年リリースの2作目。今回カセットでリイシューされました。フィールドレコーディングにドローンを絡めたアンビエント・ミュージック。

 

 

Sunburned Hand of the Manの3作品

Sunburned Hand of the Man / The Mylar Tantrum Part II(CDR) 購入先Sunburned Hand of the Man Bandcamp 購入価格$14.00(1,541円)

 

2006年に録音された映画「Invasionof Thunderbolt Pagoda」サウンドトラックの代替え未発表テイク2曲を新作としてリリース。

 

Sunburned Hand Of The Man / Fire Escape(CDR) 購入先Art into Life 購入価格1,177円

2007年にリリースされた彼らの傑作です。持っているけど、何処にあるのか分らないので購入しました。

 

Sunburned Hand Of The Man / Silence Of Color(CDR) 購入先Art into Life 購入価格1,177円

 

2009年自身のレーベルManhandよりリリース。流石にこれは持っていませんでした。まだ、在庫があったとはね。

 

 

Smegmaの3作品 

Smegma & Black Leather Jesus / Smegma Vs. Black Leather Jesus(Vinyl) 購入先Art into Life 購入価格2,717円

Smegma Vs. Black Leather Jesusアルバムカバー

2017年リリースのLAFMS系の中心バンドSmegmaと89年より活動しているノイズ集団Black Leather Jesusによるコラボレーション・アルバム。

 

Smegma / Son Of Geek(Cassette) 購入先Art into Life 購入価格1,287円

 

Smegmaの中心メンバーJu Suk Reet Meateが主宰するPigface Recordsの2017年リリースのカセット。73年~75年という最初期の音源3曲を収録。

http://a-i-l.ciao.jp/PigfaceRecords030.mp3

 

Smegma / The Pigface Tape 1974(Cassette) 購入先Art into Life 購入価格1,287円

同じくPigface Recordsの2014年リリースのカセット。Smegmaの活動40周年を記念しての初期音源。初期の方がブルースやジャズの影響をストレートに反映されているのも面白い。

http://a-i-l.ciao.jp/PigfaceRecords022.mp3

 

 

John Duncan / PANIC @11000 FEET(Vinyl) 購入先Art into Life 購入価格3,157円

 

ノイズからインスタレーション、そしてヴォーカル物までも手掛ける実験音楽家John Duncan。ベルギーのレーベルMatiere Memoireがセレクトした20人のアーティストに20分の曲とアートワークを依頼、LPレコードの片面に曲、もう片面にアートワークをレーザー彫刻で刻むヴァイナル・シリーズMMXXの第2弾としてリリース。

 

 

Eleh / Living Space(CD) 購入先Art into Life 購入価格1,947円

John Brien, Jr.によるミニマル・アナログシンセ・プロジェクトElehの2019年アルバム。ジョン・コルトレーンのスピリットからインスパイアされた本作は、メディテーショナルなアンビエント・ドローンサウンドで安らぎの世界へと導いてくれます。 

 

 

Alan Licht / Sink The Aging Process(Vinyl) 購入先Art into Life 購入価格2,937円

Alan Lichtの1994年にリリースした1stソロ・アルバム。 

 

 

Dead C / Unknowns(CD) 購入先Amazon.co.jp 購入価格1,274円

 

ニュージーランドのノイズ・エクスペリメンタル・バンドThe Dead Cの新作。


 

Arnold Dreyblattの90年代未発表アーカイヴ音源集「Star Trap」、チンドン屋みたいな雰囲気のサウンドが最高にかっこいい!!

Arnold Dreyblatt lyrics | Musixmatch - Song Lyrics and Translations

「70年代のニューヨークのダウンタウンから現れた最もロックンロールな作曲家」と称されていたArnold Dreyblatt。Pauline Oliveros、La Monte Young、Alvin Lucierといった巨匠の下で音楽を学んで、エクスペリメンタルでアヴァンギャルドな音楽を展開。1984年よりドイツのベルリンを拠点に活動しています。彼の90年代の未発表アーカイヴ音源集がリリースされました。

 

Arnold Dreyblatt / Star Trap

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本作はOren Ambarchi主宰のBlack TruffleからVinylオンリーでリリース。Arnold Dreyblattのソロ・パフォーマンスではなく、彼の作曲した曲を演奏するグループOrchestra Of Excited Stringsによる全6曲を収録しています。弦楽器、管楽器に独特なリズムを醸し出しているパーカッションが絡んでいます。さらに民族楽器なども駆使して異色のグルーヴ感で曲を盛り上げて来ます。Arnold Dreyblatt & The Orchestra of Excited Stringsのアルバムは色々と聴いてきた私ですが、これまでの華麗に鳴り響かせていたのと比べると、いい意味での「チンドン屋みたいな雰囲気」をサウンドに感じてしまった。音の塊がファンキーでカオスティックに攻め込んでくる弦楽オーケストラに嵌っています。最高にかっこいい!!

 

91年、93年、97年の3カ所でのスタジオ・ライブ音源の寄せ集めですが、意外と統一感もあります。時代背景を考えるとオルタナティヴ、ポストロックといった当時の新たなる動向に対するArnold Dreyblattの回答が込めらているように思う。その趣旨に合わせて選曲された感じがする。さらに、今回は単なる未発表音源ではなくアーカイヴという観点で、Bang On A Canのアルバム「Renegade Heaven」にオリジナルとして書かれた「Escalator」、90年代の実験音楽レーベルとして名高いTable Of The ElementsのVarious盤「 A Field Guide To Table Of The Elements - Southeastern Edition」の「Star Trap」なども The Orchestra of Excited Stringsにて再構築して収録されています。

 

これらの音源をベルリンの音響職人Kassian Troyerがダブプレートとマスタリングを担当し、カヴァー・デザインをノルウェーのノイズ・エクスペリメンタル系のミュージシャンLasse Marhaugが行っているのも興味深い。

 

 

 

 

Arnold Dreyblattについては、過去にこんな記事も書いています。