ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

Clan Caimanの桃源郷への旅立ちにベストな音楽とは

Clan Caiman [ Asoma ] CD - emrecords

アルゼンチンのマルチ・インストゥルメンタリストEmilio Haroが「架空の部族の奏でる音楽を空想する」というコンセプトの元で結成された 5 人編成のバンドClan Caiman。彼らの注目の2作目となる新作「Asoma」がリリースされました。今回もデビュー作同様に日本のレーベル EM Recordsからです。

 

Clan Caiman / Asoma 

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Emilio Haroのカリンバを改造したカリンバフォンという名の自作楽器を軸にラップスティール、バリトン・ギター、パーカッション、エレクトリック・ギター、ベースを駆使してエキゾチックでメローかつミニマルに鳴り響く幻想的な世界。派手さを押さえてシンプルに楽器の音色を引き出しながら、オーガニックな雰囲気で独自の民族音楽的グルーヴを醸し出しています。Emilio Haro自身も「ヴォーカルもシンバルもファンファーレもありません」と説明しつつ、「旅行が制限されている中、桃源郷への旅立ちにベストな音楽です」とも語っています。時代を超越しながら穏やかに心地よく桃源郷へと導いてくれる傑作です。より深化したサウンド・ワールドへ架空の部族は向っています。制作スタッフ、アートワークも含めてデビュー作と同じメンバーで作り上げたチームClan Caiman部族としての結束力も感じられる素晴らしい1枚です。

 

EM Recordsの皆さん、コロナが終息した時には早く日本でClan Caimanのライブを行って欲しいです。彼らのデビュー・アルバムも以前、このブログで書いています。 


 

2021年3月のディスカホリック

” 海外からのアーティストを迎えての開催は断念し、国内アーティストのみによる開催となります” 何となく予想していたけどね。洋楽オンリーの私だけに悩む。大声を出さずに、密にならずに、フェスを楽しめるかとも思う。エッセンシャルワーカーとして働く身としては、細心の注意を払ったとしてもチョット不安な部分もあります。毎年一緒に行っている友人は諦めたと言っているし・・・

2021.03.26

「コロナ禍で開催する特別なフジロック」を目指します。

「KEEP ON FUJI ROCKIN’」
昨年フジロックの延期を発表してから、このフレーズを掲げていろいろな取り組みを行ってきました。開催を待ち望んでくれている皆さまやアーティストなど、たくさんの方々の理解と協力を得て、今日まで支えていただいたこと、本当に感謝いたします。

今年、フジロックは苗場での開催実現に向けて、新型コロナウイルス感染防止対策を徹底し、全ての方々が安心・安全に過ごせる「コロナ禍で開催する特別なフジロック」を目指します。

場内各所で混雑が生じないよう入場人数を減らし、苗場の広大な野外空間における大自然の恩恵を活かした「自然と音楽の共生」を目指すフジロックならではの創意工夫を図り、感染リスクの回避に取り組んでまいります。

また、開催するにあたっては、コロナ禍における新たな制約や制限へのご協力を皆さまにお願いすることになりますが、互いに尊重して思いやりを持っていただくことで、安心・安全に過ごせる空間を、一緒に創り上げられると信じています。

フジロックに携わる全ての方々のさらなるご協力の元、一丸となって開催に向けて動き出してまいります。
そして、今年8月約束の地「苗場」で再び皆さんとお会いできることを楽しみにしています。

野外フェスティバルの未来は明るいと信じて。NO FESTIVAL, NO LIFE.

フジロック・フェスティバル事務局

今年のフジロックを楽しみにしてくれている皆さんへのメッセージです。

いつもフジロックを応援してくれている人たち、そして去年からこのバカ高いチケットを持っていてくれる人たち、本当に有難う。君たちによってフジロックが支えられていることを本当に感謝しています。

去年約束したように、今年は去年の分も含めた2年分のエネルギーで、苗場で楽しめるように進めていきます。でもコロナウイルスの影響はまだ収まった訳ではありません。どうしたら、またどの様にすれば開催できるのかと思案し続けています。海外からのアーティストの出演を断念。感染予防のガイダンスに従い観客数を減らす。
徹底した感染症対策。スタッフはもちろん、来てくれる皆さんの協力が絶対に必要になる。これが出した結論です。

今年は日本の素晴らしいアーティストとともに、苗場という森と清流に恵まれた大自然の中でコロナ禍の中で開催する「特別なフジロック」を創っていこうと思います。
自然の中で音楽を体験することを、また楽しんでいただけるよう一層の努力をしていきたいと思います。

こんな時だからこそ、フジロックでみんなと少しでも勇気と元気を分かち合えたらいいなと思います。苗場でみんなと会えるのを楽しみにしています!

それまで皆さん、くれぐれも体に気をつけてください。

最後に、新型コロナウイルス感染症で亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、闘病されている方々に心よりお見舞い申し上げます。また、医療従事者をはじめ、最前線で対策に携わっておられる方々に敬意を表します。

日高正博

ラインナップに関して

海外からアーティストを迎えての開催は断念し、国内のアーティストのみによる開催となります。ラインナップの発表は4月中を予定しています。

FRF’20のチケットに関して

保有されているFRF’20のチケットはそのまま今年のフジロックに有効となります。また、コロナ禍での開催において不安のある方に向けて、新たにチケットの払い戻しの対応をさせていただきます。詳細につきましては後日ご案内いたします。

 

 

2020年3月のディスカホリックは15タイトルの実績でした。いつものようにジャンル関係なくあれこれと購入しています。

 

オーストラリアのClub Sound Witchesの4タイトル。前回のブログで取り上げています。

Club Sound Witches / bdtd208(Cassette) 購入先Art Into Life 購入価格1,414円

 

Club Sound Witches / bdtd227(Cassette) 購入先Art Into Life 購入価格1,414円

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Club Sound Witches / bdtd258(Cassette) 購入先Art Into Life 購入価格1,414円

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Club Sound Witches / #freakinmeout(CDR) 購入先Art Into Life 購入価格1,964円

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Yo La Tengo / Sleepless Night E.P.(Vinyl) 購入先Amazon.co.jp 購入価格2,247円

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2020年EP盤。人気芸術家でバンドとも親交の深い奈良美智の個展でのエキシビションに提供した楽曲集。アートワークは奈良美智が手がけており、オリジナルの新曲「Bleeding」と奈良美智が共同で選曲を手掛けたBob Dylan、The Delmore Brothers、Flying Machine、Small FacesのRonnie Lane、The Byrdsのカヴァーの全6曲をレコードA面に収録。B面はJames McNewによるエッチングによる模様が施されています。Yo Laファンは必聴です。


 

God Is An Astronaut / Ghost Tapes #10(CD) 購入先Amazon.co.jp(Rarewaves-USA) 購入価格1,986円

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アイルランドのポストロックバンドGod Is An Astronaut の新作。

 

 

The Telescopes / Songs Of Love And Revolution(CD) 購入先Amazon.co.jp(Rarewaves-JP) 購入価格2,111円

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Stephen Lawrie率いるThe Telescopesの新作。 

 

 

Black Country, New Road / For The First Time(CD) 購入先Amazon.co.jp 購入価格2,420円

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ロンドンを拠点とする期待のニューカマーBlack Country, New Roadのファースト・アルバム。今後が楽しみなバンドです。 

 

 

Headroom / Head In The Clouds(Vinyl) 購入先Amazon.co.jp 購入価格1,204円

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アメリカ、コネチカット州を拠点にノイジーサイケデリックサウンドを奏でるHeadroom。2017年のファースト・アルバム。 

 

 

Vapour Theories / Celestial Scuzz(Vinyl) 購入先Amazon.co.jp 購入価格3,230円

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Bardo PondのJohn Gibbons, Michael Gibbonsによる兄弟ユニットVapour Theoriesの久しぶりの新作。

 

 

Bird People / Winter's Haze(Cassette) 購入先Misophonia Bandcamp 購入価格£11.00 GBP(1,734円)

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オーストリア、ウィーンのUlrich Rois率いるBird Peopleの新作。

 

 

The Man from Atlantis & The Moon of Deliverance /  Kali Ma Rama Lama Fi Fo Fi Fum(Cassette) 購入先Misophonia Bandcamp 購入価格£11.00 GBP(1,734円)

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オーストラリア、メルボルンのミュージシャンThe Man from Atlantisのアルバム。殆ど情報が無いのですが、サイケデリックなギター・ワークが特徴です。

 

 

Acid Mothers Reynols / Vol.1(Vinyl) 購入先Vert Pituite La belle Bandcamp 購入価格€26.00 EUR(3,477円)

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2020年に復活したReynolsと日本のAcid Mothers Templeとのコラボレーション・バンドによるアルバム。

 

 

Old Million Eye / Smoking Holes(Cassette) 購入先Tobira Records 購入価格1,518円

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Dire Wolvesのベーシストとしても活躍しているBrian Lucasのソロ・ユニットOld Million Eyeの新作。ベースとキーボードによるドローン・サウンド

 

 

Clan Caiman / Asoma(CD) 購入先Record Shop Reconquista 購入価格2,178円

CLAN CAIMAN / クラン・カイマン / ASOMA / アソマ

アルゼンチンのEmilio Haro率いるClan Caimanの2作目となる新作。前作同様に今回も日本のEM Recordsからのリリースです。

 

 

 

アンビエント、ミニマル、テクノ、ノイズなど様々な要素を組み合わせたClub Sound Witchesのユニークな世界!

Music | CLUB SOUND WITCHES

オーストラリアでアンダーグランドに活動するMatt Earle & Nicola Mortonの男女デュオClub Sound Witches。アンビエント、ミニマル、テクノ、ノイズなど様々な要素を組み合わせて、これまでにないユニークな世界を築き上げています。彼らに魅了させられて、一気に4作品も購入したので紹介します。尚、Matt EarleはレーベルBreakdance The Dawnのオーナーでもあります。一方、Nicola Mortonはビジュアル・アート、サウンド・アートなども手掛けておりマルチ・アーティストとしても活動しています。

 

Club Sound Witches / bdtd208

自らのレーベルBreakdance The Dawn よりリリースの2016年カセット音源。ポコポコとへんてこりんなリズムがミニマルに鳴り響く一方で、遙か彼方でさり気なくヴォイスや電子音がアンビエント、エクスペリメンタルに絡んできます。ローファイでチープな展開ですが、心地よく聴き入ってしまう傑作!

 

 

Club Sound Witches / bdtd227

同じく自らのレーベルBreakdance The Dawn よりリリースの2016年カセット音源。ドローンでミニマルに鳴り響くパーカッションにさり気なくエレクトロ・ノイズが絡むアンビエント。白昼夢を見ているかのごとく静かに幻想の世界へと導いてくれます。

 

 

Club Sound Witches / bdtd258

こちらも自らのレーベルBreakdance The Dawn よりリリースの2018年カセット音源。ノンストップで演奏されるラジオ受信ノイズと得体の知れないエレクトロ・ノイズがジャム・セッションのようにゴソゴソと蠢く。カオスティックに鳴り響く音像に引き込まれて行きます。

 

 

Club Sound Witches / #freakinmeout

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オーストラリアのエクスペリメンタル・ミュージック専門レーベルShame File Musicよりリリースの2020年CD音源。トントントンと奇怪なリズムで始まってウィスパーヴォイスが絡むライブパフォーマンスとエレクトロニクスに地下の洞窟から滴り落ちる水の音を散りばめたサウンドによる不思議な世界。

 

 

 

 

The Flowers Of Hellの“Outlanders”、これまでの15年の活動を振り返ると同時に今後の方向性も伺える1枚!

Sympathy For Vengeance by Flowers Of Hell | ReverbNation

REMY: Live: Venue change for Flowers of Hell 24th September, Bello Bar

カナダのトロントを拠点に活動しているGreg Jarvis率いるThe Flowers Of Hell。The Velvet UndergroundSpacemen 3の影響を受けつつも自分達のオリジナリティーを追求してきたバンドです。2006年のデビュー時は6人編成であったが、ホーンやストリングスなどのメンバーを増やして総勢16名の大バンドに成っていたこともあります。初期2作のサイケデリックでスペーシーなサウンドからホーンやストリングスを絡めたサード・アルバム。そして、カヴァー曲で作り上げたアルバムを経て、前作のネオ・クラシック・アルバムまで様々な変遷をたどって現在に至っています。本日は、彼らの6作目となる新作CDがリリースされたので紹介したいと思う。

 

The Flowers Of Hell / Outlanders

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本作は新曲も含めて、過去のアルバム曲のヴァージョン変更やミックス音源、カヴァー曲によるライブ音源を中心に収録されています。The Flowers Of Hellの集大成といったコンピレーション盤です。スリーブのクレジットを確認すると、ファースト・アルバムの“Opt Out”(Edit)には元Spacemen 3のWill Carruthers、セカンド・アルバムの”White Out“ (Full Version)には昨年2月に亡くなった元Patti Smith GroupのIvan Kralの名前が記載してあることを今頃になって確認してしまった。さらに、元Spacemen 3のSterling Roswell が2020年のロックダウン直前のロンドンでのライブ音源で、ドラマーとしてTake Me To The Other Sideを演奏しています。正直なところ、Sterling Roswellがミュージシャンとして活動していたことに驚いてしまった。こうした人選が出来るのもGreg Jarvisの人徳のなせる業なのでしょうね。

 

この他、ライブ音源として、2013年Lou Reedメモリアル・コンサートでのStreet Hassle、アルバム収録曲としてお馴染みの”Mr. Tambourine Man”のカヴァー曲もライブ音源で収録されています。新曲の方は2曲目“Solitary Closure”とラスト曲 “Karlheinz Tuning In”の2曲収録されており、よりドラッキーでサイケデリック感あふれる曲となっています。コロナの影響なのかGreg Jarvis一人で作り上げています。多くのメンバーが独自の活動も行っているため、集まれなくなっているのも確かです。そんな状況で製作されたアルバムであります。これまでの15年の活動を振り返ると同時に今後の方向性も伺える1枚です。

 

BandcampでこのCDを注文した時にGreg Jarvis本人よりコロナで直ぐに出荷出来ないとメールを頂き、何回かメールのやりとも行った私です。コロナなんかに負けてたまるかといった彼のメッセージも込められている気がする。初めてThe Flowers Of Hellを聴く方にとっては最適の1枚であることは言うまでもありません。デビュー時からフォローしてきた私にとっても充分に楽しむことが出来ました。

 

尚、2020年のライブ音源については、映像とセットでリリースする予定が有るようです。映像の方は22秒と僅かですがFacebookでアップされています。これを観ると8人編成となっています。リリースが待ち遠しいですね。


The Flowers Of Hellのネオ・クラシック・アルバム「Symphony No​.​1」は、4年前に書いています。


 

ベルギーのシンガーソングライターAntoine Loyerとフランスのサイケ・トリオBegayerの新作!

アヴァン・フォークを聴かせるベルギーのシンガーソングライターAntoine Loyerとブルース、フォーク、民族音楽を組み合わせてサイケデリックに奏でるフランスの3人組Begayerの新作。それぞれの曲を集めたスプリット・アルバムでありコラボレーション・アルバムでもあります。本作はフランスの先鋭的なサウンドを模索しているレーベルLe SauleからVinylオンリーでのリリースです。

 

Antoine Loyer & Megalodons malades、Begayer / Sauce chien et la guitare au poireau

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A面がAntoine Loyerサイドでブリュッセルの女性合唱コーラス隊Megalodons Maladesとの共作7曲を収録。5曲目にBegayerが参加しています。Antoine Loyerのギターと歌にMegalodons maladesによる女性コーラスを大胆に絡め、パーカッション、ヴァイオリンなどを交えたアンサンブルです。民族音楽的な雰囲気を醸し出しながら華やかに鳴り響いています。どこかの村祭りでテンションが上がったような気分で心地良い!

 

B面がBegayerサイドで4曲目にAntoine Loyer & Megalodons maladesが参加した曲と、5曲目にAntoine LoyerとBegayerのLoup Ubertoの2人によるコラボ曲も合わせて6曲を収録。パンキッシュな攻撃的サウンドから民族楽器を駆使したアヴァン・フォークな曲まで、オルタナティブな要素も含めて、クールでリリカルに彼らの雰囲気を伝えています。

 

アルバムのアートワークにはAntoine Loyerも参加しており、音源のミックスはBegayerのLoup Ubertoが行っています。統一感をもって聴いていられるのも、両者ともにLe Sauleのレーベル・メイトであるが故に成し得たことだと思う。お互いを知り尽くしているからこそ、それぞれの魅力を1枚のアルバムに詰め込むことが出来たのです。 アルバム構成も含めて独創性あふれる傑作です。                         

 

 

2021年2月のディスカホリック

邦楽については、徐々にではあるがライブが行われる様になってきた。洋楽となるとまだまだ厳しい現状である。何とかならないのかと思う。関東に住んでいた時は7月のフジロック、8月のサマーソニックというのが定番であった私です。今、北海道の田舎に住んでいる身としては、両方制覇するのは無理であり、そうなると泣く泣くフジロックを優先としてきた。今回の記事はサマーソニッククリエイティブマン社長清水氏の話であるが、改めて色々と考えさせられてしまった。

フジロックに関して言えば、今年8月末開催の日程だけは決まっている。ただ、それだけで未だ何の情報も伝わってきていない。昨年購入したチケットはホールドしたままであり、これまで定宿としてきた越後湯沢の温泉ホテルは昨年10月倒産している等、悶々とした気分である。国は文化や芸術に対してもっと理解して欲しいし、このままフェス文化を終らしてしまってはならない。上記記事でのクリエイティブマン社長清水氏のポジティブなメッセージに少し先が見えてきた。是非とも頑張って欲しい。

 

2021年2月のディスカホリックは11作品の購入実績でした。Svitlana Nianioの$135.00は大きかったと思うが、これを買わずには彼女の記事は書けなかった思うしね。

 

Svitlana Nianio / Lisova Kolekciya(Vinyl) 購入先Discogs(Gram Record Store) 購入価格$135.00(14,608円)

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Sky Burrow Tales / Seafarin' & Backporchin'(Vinyl) 購入先Feathered Coyote Records Bandcamp 購入価格€26.25EUR(3,492円)

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Reynols / Home Tapes Vol 1(CDR) 購入先TQN-aut Bandcamp 購入価格£11.00 GBP(1,645円)

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Old Million Eye / Warm Alliance with the Outside(Cassette) 購入先Feathered Coyote Records Bandcamp 購入価格€18.25EUR(2,427円)

 

Dire Wolvesのベーシストとしても活躍しているBrian Lucasのソロ・プロジェクトOld Million Eyeの最新作。自らのヴォーカルも取り入れたBrian Lucas流のサイケデリックサウンドです。

 

 

Scherzoo / 05(CD) 購入先Scherzoo Bandcamp 購入価格€19.00EUR(2,506円)

 

ベーシストFrançois Thollot率いるフランスのジャズ・プログレバンドScherzoo の2020年作。

 

 

The Notwist / Vertigo Days(CD) 購入先Amazon.co.jp 購入価格2,420円

 

ジャーマン・インディ・バンド・The Notwist の7年振りの新作。Spirit Festで活動を共にするテニスコーツのさやを始め、多彩なゲストにも注目です。

 

 

John Luther Adams / Lines Made by Walking(CD) 購入先Amazon.co.jp(Rarewaves-USA) 購入価格2,315円

 

アメリカの現代音楽作曲家John Luther Adams の2020年作。

 

 

Donald Lindsay & Richard Youngs / History Of Sleep(CDR) 購入先Art Into Life 購入価格2,162円

 

実験音楽家Richard Youngsとバグパイプ・プレイヤーDonald Lindsayによる2020年作コラボレーション・アルバム。 

 

 

Antoine Loyer & Megalodons malades、Begayer / Sauce chien et la guitare au poireau(Vinyl) 購入先Art Into Life 購入価格3,042円

画像1: Antoine Loyer & Megalodons malades / Begayer "Sauce chien et la guitare au poireau" [LP] 

ベルギーのシンガーソングライターAntoine Loyerとフランスのアヴァン・ロック・バンドBegayerがそれぞれの曲を集めたコンピレーションでありコラボレーションでもある新作。

 

 

Yo La Tengo / We Have Amnesia Sometimes(Vinyl) 購入先Yo La Tengo Bandcamp 購入価格$40.00(4,323円) 

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 Yo La Tengoのインスト曲による新作。

 

 

Flowers Of Hell / Outlanders(CD) 購入先Flowers Of Hell Bandcamp 購入価格$25.00(2,714円)

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Flowers Of Hellの5年振りの新作。 


  

祝、Reynols復活!!

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アルゼンチンの実験的カルトバンドReynolsが2004年に活動中止してから、復活していたことを知りました。ヴォーカルのMiguel Tomasinが音楽シーンに戻って来たことを嬉しく思う。昨年2枚のアルバムをリリース。少量生産でありますが、2枚とも何とか購入することが出来たので、今回はそれを紹介します。尚、2年前に彼らのBoxセット「Minecxio Emanations 1993-2018(6CD&1DVD Box)」をこのブログでも紹介していました。

 

Reynols / Home Tapes Vol 1

  

本作はBoxセット「Minecxio Emanations 1993-2018」を祝うことで、Miguel Tomasinの自宅に集まって録音された音源を「Home Tapes Vol 1」として2020年2月にイギリスのレーベルTQN-autよりリリース。限定100枚のCDRで、メンバーの写真とイラストが掲載された12ベージの小冊子とMiguel Tomasinの缶バッチが付属。盤面にはオープンリールの絵柄がプリントされていて、CDRとしてはしっかりと作られています。97/100のナンバリングがされていて何とかギリギリで購入出来た状況です。

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オルガン、アコースティック・ギター、フルート、ハーモニカ、パーカッションを駆使してのチープでローファイな音源だけど、その場の雰囲気が伝わってきます。Miguel Tomasinのぶっきらぼうで素っ気ないヴォーカルがReynolsであることを再確認してくれます。どことなくほのぼのとしてくるアルバムです。Vol 1ということなので、第二弾も有りそうですね。

 

 

Reynols / Gona Rubian Ranesa

そして、こちらは17年振りのスタジオ録音作品となる「Gona Rubian Ranesa」が2020年11月にカナダのレーベルOutlier CommunicationsよりLPレコードでリリースされました。Anla Courtis、Rob Conlazoのギターがサイケデリックに掻き鳴らされています。ミニマルでクラウトロックな雰囲気もあって、さらにネジが1本緩んだようなグダグダ感が幻覚妄想の世界へと導いてくれる。これまでの休業を感じさせないReynolsの新たなる1枚となる傑作です。

 

その他、昨年には日本のAcid Mothers TempleとのコラボレーションAcid Mothers Reynolsとしてもアルバムをリリースしてます。先ほど注文を入れました。Reynolsとしては完全復活ですね。ただ、気になるのがMiguel Tomasinのダウン症です。これで休業した経緯もありますしね。あまり、無理せずに活動を行って欲しいです。