ディスカホリックによる音楽夜話

好きな音楽について駄文ではありますが、あれこれ綴って行こうかな。

ベルギーのシンガーソングライターAntoine Loyerとフランスのサイケ・トリオBegayerの新作!

アヴァン・フォークを聴かせるベルギーのシンガーソングライターAntoine Loyerとブルース、フォーク、民族音楽を組み合わせてサイケデリックに奏でるフランスの3人組Begayerの新作。それぞれの曲を集めたスプリット・アルバムでありコラボレーション・アルバムでもあります。本作はフランスの先鋭的なサウンドを模索しているレーベルLe SauleからVinylオンリーでのリリースです。

 

Antoine Loyer & Megalodons malades、Begayer / Sauce chien et la guitare au poireau

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A面がAntoine Loyerサイドでブリュッセルの女性合唱コーラス隊Megalodons Maladesとの共作7曲を収録。5曲目にBegayerが参加しています。Antoine Loyerのギターと歌にMegalodons maladesによる女性コーラスを大胆に絡め、パーカッション、ヴァイオリンなどを交えたアンサンブルです。民族音楽的な雰囲気を醸し出しながら華やかに鳴り響いています。どこかの村祭りでテンションが上がったような気分で心地良い!

 

B面がBegayerサイドで4曲目にAntoine Loyer & Megalodons maladesが参加した曲と、5曲目にAntoine LoyerとBegayerのLoup Ubertoの2人によるコラボ曲も合わせて6曲を収録。パンキッシュな攻撃的サウンドから民族楽器を駆使したアヴァン・フォークな曲まで、オルタナティブな要素も含めて、クールでリリカルに彼らの雰囲気を伝えています。

 

アルバムのアートワークにはAntoine Loyerも参加しており、音源のミックスはBegayerのLoup Ubertoが行っています。統一感をもって聴いていられるのも、両者ともにLe Sauleのレーベル・メイトであるが故に成し得たことだと思う。お互いを知り尽くしているからこそ、それぞれの魅力を1枚のアルバムに詰め込むことが出来たのです。 アルバム構成も含めて独創性あふれる傑作です。