NYのエクスペリメンタル・ギタリストLoren ConnorsとSonic YouthのThurston Mooreとのコラボレーション・アルバム「The Only Way To Go Is Straight Through」が届いた。昨年4月20日のRecord Store Dayに合せてLPレコード限定でリリースされていた。私自身その頃は、レコードプレーヤーを持っていなかったけど、今は違いますからね。日本にもRecord Store Dayの事務局があるけど、タワーレコードやHMVの名前が上がっている。本当にレコードを扱っているのかと言いたくなる。元々は中小のレコード屋さんにもっと足を運んでレコードの面白さを知って貰うのが趣旨であった。それに賛同したアーティストが、その加盟店限定でレコード盤をリリースしたのが始まりであった。インディーズならではの発想だけど、注目していかなければならい。尚、海外では、Cassete Store Dayなるイベントも行われている。昨今のカセット音源リリースのブームを受けてのことだが、日本ではまだまだ考えられないですね。
さて、Loren Connors&Thurston Mooreでありますが、この名義でのコラボレーション・アルバムは初めてである。MMMR(Loren Mazzacane Connors、Jean-Marc Montera、Thurston Moore、Lee Ranaldo)としてのリリースは過去にはあったけど。Loren Connorsの場合、自己の世界に深く心酔していき出口の見えないループを描く作品が多いのも確かである。それがコラボレーションすることによって、割と輪郭がはっきりとした作品になることが多い。今回のThurston Mooreとのコラボレーションは、2012年7月14日のSpy Music Festivalでの演奏をA面に、2012年10月17日のレーベル主催でのイベントによる演奏をB面に収録している。やはりThurston Mooreの様々な音楽を実践してきた力量が遺憾なく発揮されている。Loren Connorsの魅力をThurston Mooreがいい感じで引っ張り出しているアルバムでもある。
このレコード、限定3,000枚とのことである。Discogs Marketplaceの一番安い7.9ドルの価格を付けていた所から購入した。送料の方が20ドルも取られたけど仕方がない。Used Vinylになっていたが、もの凄く美品であった。もしかするとデット・ストックだったのかもしれない。Loren Connorsで3,000枚も売れたなら大ヒットですからね。
Loren Connorsは、このアルバム以外にも2013年に色々とリリースしている。このブログでも取り上げた7インチ・チャリティー・シングル「Christmas Day」、LPレコードだけどA面しか録音されていない「A Fire」、そして、入手していないけど、やはり出てきましたカセット音源。カセット音源については、Chris Forsythとのスプリット音源だけど気になりますね。この様なリリース状況を考えると、今後CDでのリリースは無いのかと思ってしまう。はたして、どうなのかな?
Loren Connors & Thurston Moore - New York City, The Stone 14 Jul 2012 - YouTube